「女は共感されたい生き物だ」とよく言われますが、あなたは『共感』できていますか?
今回はLCIQ®️(恋愛能力指数)を構成する6つの力のうち、4つ目の共感力について解説します。
相手への「関心」がカギ
共感力とは、
相手に関心を持ち、自分との違いも受け入れ、分かろうとする力
のことをいいます。
表面的に「わかるわかる〜」と共感しているようなリアクションをすればいいというものではありません。
自分には経験のないことを相手は楽しそうに話し始めたり、相手が自分とはまったく異なる捉え方をしていたりと、「わかるわかる〜」とは言えない場面はきっと誰しもあるものです。
そのような時も相手に関心を持っていれば、「へえ〜それってどういうこと?もっと教えて!」「そうなの?!もっと詳しく聞きたい!」というリアクションが自然と出てきます。
そして、「へぇ〜そうなんだ!すごくおもしろそうだねぇ」「そういうことかー、それはとっても大変だったんじゃない?」など相手の気持ちに心から『共感』した反応が出るようになります。
これまで「目の前のあなたのことをもっともっと知りたい」という思いを持って会話できていたでしょうか?…振り返ってみましょう。
共感力が低いと…
共感力の低さには主に2つのタイプがあります。
表面的に共感しているつもりになっているタイプと、
共感なんてあまり必要ないと思っているタイプです。
例えば下記に思い当たることはありませんか?
- どんな話題でも「わかる〜」「なるほど〜」としか言えず、深みや広がりがない。
- デートの間ずっと「うんうん」「へえ、そうなんだ」と頷くことしかできず、何だかどっと疲れた。
- 経験のないことには関心を持てず、「え?知らない。」「あ、それ別に興味ない。」と言ってしまう。
- 相手の考え方が理解できず、「〇〇って考えた方がいいよ?」とすぐに自分の価値観を伝えてしまう。
- 相手の悩み事に対して「それって〇〇すればいいだけじゃない?」と安易に解決策を押し付けてしまう。
- ただ聴くということができず、「・・・で?」「ねぇ、オチは?」と相手を急かしてしまう。
どちらのタイプも、悪気はないはずです。
むしろ相手を思いやっているのかもしれません。
でも、その思いやりの方向性や表現の仕方がちょっとズレてはいないでしょうか。
共感力が低く、思いやりが伝わっていない場合、相手は「なんだか会話が盛り上がらない」「私の気持ちを分かってくれない」「一緒にいるとリラックスできない」と感じてしまう可能性があります。
優しいゆえに共感が苦手?
ーー「共感しているつもり」の方は、
「女性には共感を示しましょう」というモテるテクニックの通りに真面目に実践されてきたのかもしれません。
真面目だからこそテクニックに忠実になってしまい、その本質的な意味が腑に落ちていないままなのではないでしょうか。
内心では相手に対して「ちょっと理解しかねる…」「うーん、意味がよく分からない」と思っていても、楽しそうに語り続ける相手に向かって水を差してはいけないからと「うんうん」頷いてきたのかもしれません。
優しいからこそ相手の話に口を挟まず頷いているけれど、気づいたらとっても疲れを感じている、ということが多いのではないでしょうか。
ーー「共感の必要性を感じない」という方は、
「共感する暇があったらもっと大事なことを先に伝えた方が効率が良い」という考えなのかもしれません。
自分と同じ価値観の人とだけ付き合えば楽、分かる範囲だけで会話する方がお互いにストレスがない、といった考えがあれば、合わない人に合わせる必要はないし、その努力をするのも無駄に思えてくることでしょう。
相手が悩んでいるなら「そうなんだ〜」と深く頷くよりも、サクッと解決策を教えてあげる方が相手も早く楽になる、というあなたなりの優しさの表れなのかもしれません。
『共感』の優先順位があまり高くなく、「悩んでいる人がいればすぐ解決策を教える」「落ち込んでいる人がいればとにかく元気に励ます」というパターンが定着してはいないでしょうか。
「共感」があれば会話も弾む
時と場合、話題、相手との関係性などによっては、『共感』よりも他のことが優先される場面はあるとは思います。
でも、恋活・婚活中、相手からの「また会いたい!」が欲しいなら、『共感』を大事にしていきましょう。
婚活中の方から「お見合い相手が全く興味のない話をしてきて、面白くなく、会話が続かなかった。今回もご縁なし。」といった相談を受けることがありますが、これは相手の問題ではなく、あなた自身に大いに改善の余地がある事柄です。
例えば下記の [AさんBさん] と [AさんCさん] の会話を見比べてみましょう。
どちらの方が会話が弾むでしょうか。
===
A「趣味は釣りです。」
B「釣り…ですか…?私は一度も釣りをしたことがありません。」
―会話終了―
===
A「趣味は釣りです。」
C「釣りですか〜?私、一度も釣りをしたことがないんですけど、Aさんは川釣りですか?海釣りですか?」
A「海釣りです。長い休みを取れた時は、船で沖の方まで行ったりするんです。」
C「船で?沖の方??えっと、漁師さんみたいな、本気のやつのことですか?!」
A「え、あ、うん、まあそう見えるかもしれません(笑)。こんな大きさの魚が釣れることもあるんですよ〜。」
―楽しい会話まだまだ続く―
===
Aさんの「趣味は釣りです」から始まり、相手が釣りの経験ゼロという点は同じですが、その後のBさんCさんのリアクションの違いで、会話の弾み方がずいぶん変わってきます。
きっと[AさんBさん]はお見合い後、「趣味は全然違うし、話も合わないし、面白くない。また会いたいとは思えない。」という感想になり、
[AさんCさん]は、「自分とは違った趣味を持っていて、新鮮な話が面白かった。話も弾んで楽しく、また会いたい!」と、関係を深めていくことができるでしょう。
このCさんは、「うんうん」「そうなんですね〜」と共感のテクニックっぽい表面的なリアクションをしたわけではありません。
相手に関心を持っているからこそ、「その話、もっと聞きたい」「その話題を通してお互いのことをもっと知り合いたい」という思いの込められたリアクションをしています。
もしCさんが
「釣り経験はないが、お寿司大好きだからどんな魚を釣っているのか興味あり」
「釣り経験はないが、毎年ビーチに行っているから海の話で盛り上がりたい」
「釣り経験はないが、父が釣り好きで、父のことを思い出した」
などであれば、また違った展開で楽しい会話が弾んだと想像できます。
共感疲れにご注意を
このようにみていくと、相手から「また会いたい」をもらうにはやっぱり『共感』が大事なのですが、『共感疲れ』にはご注意ください。
テクニックとして表面的な共感を繰り返すのは、あなたが疲れます。
とりあえずの共感っぽい態度は、相手に見透かされてしまいます。
モテるテクニックのはずが、逆効果なのです。
「共感しなければならない」から共感するのではなく、
“自然と”共感の姿勢になることを目指しましょう。
そのためにはまず「相手に関心を持とう」という姿勢でいること。
相手に関心を持つと、当然、自分と相手の違いが出て来ますが、それを「認めて、受け入れよう」という姿勢になってみること。
そして、違うところを無理に合わせようとするのではなく、違いがあるままでもいいから「分かろう」という思いを持ち続けること。
これらができる人が、共感力の高い人です。
『共感』という言葉は、誰もが当たり前に知っていて当たり前に実践しているようで、実はけっこう難しいものです。
共感力を高めるには、小手先のテクニックを覚え込むのではなく、時間をかけて理解する、共感がなぜ大事なのか実感する、ということを経験する必要があります。
and herでは、「共感されるって、こんなにも嬉しいことなんだ」と感じていただける機会も大事に、サポートをご提供しております。
ぜひ一度ご相談ください。
次回は「魅了力」について
次回はLCIQ®️を構成する6つの力、5つ目の魅了力について解説します。
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